計器用変圧器とは電源系統などの電圧を降圧して、保護継電器やメータへ入力するための変圧器です。
目次
PTとVTの違い
この計器用変圧器はPTと呼ばれたり、VTと呼ばれたりします。このPTとVTの違いはなんでしょうか?
結論から言うと違いはありません。どちらも計器用変圧器のことを指します。
ではなぜ二通りの呼び方があるかと言うと、規格によって呼び方が異なるからです。
PT(Potential Transformer) JIS規格での計器用変圧器の呼び方
VT(Voltage Transformer) IEC規格での計器用変圧器の呼び方 ←この呼び方が主流
工場の古い設備の図面を見ると、計器用変圧器はPTと記載されていることが多いです。
しかし最近の設備ではPTとは呼ばず、VTと呼ぶのが主流です。これは市場がグローバルに広がっているため、国内メーカーも国際規則のIEC規格に合わせた記載に統一していることが理由です。
GPTとEVTの違い
また計器用変圧器のなかに、零相電圧を検出するために使用する接地型計器用変圧器があります。
これは以前はGPTやZPTと呼ばれていましたが、VTと同じ理由で最近ではEVTと呼ばれます。(たまにGVTとも呼ばれる)
GPT(Grounding Potential Transformer) JIS規格での接地型計器用変圧器の呼び方
EVT(Earthed Voltage Transformer) IEC規格での計器用変圧器の呼び方 ←この呼び方が主流
まとめ
- PTもVTも同じく計器用変圧器のことを指す。
- GPTもZPTもEVTもGVTも同じく接地型計器用変圧器のことを指す。
- 計器用変圧器のことを昔は日本の規格であるJISに沿ってPTと呼んでいたが、最近では国際規格のIECに沿ってVTと呼んでいる。
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